TVの中の初恋の人逝く:行くべきか行かざるべきか・・・

この1週間は暗かった。週明け早々に、私のTVの中の初恋の人が逝去したとのニュースがあり、、、。それは4歳の頃、おばあちゃん2人とも相撲が大好きだっため、私も自然と相撲好きになり、当時既に大関だった貴ノ花にゾッコンだった。4歳なのに、私はこの人と結婚すると誓っていたのだ。でも、しばらくしてどちらだったか忘れたが、片方のおばあちゃんに貴ノ花は既に結婚していて、子供もいるんだということを告げられるのだった。それをきいた時のショックといったら、それはもう。。。完全に失恋した感覚で、一生結婚はしまいと誓ったのはまさしくその日だったと覚えている。引退の1月17日もTVをみていてびっくりし、相撲に興味のないご飯仕度をしている母のもとへ飛んでいって、「貴ノ花引退って言っているんだけど・・・」と誰かに否定してもらうためにすがりにいったことも覚えている。その時、「え?休場じゃないの?」と本気で答えていた母にも今覚えば笑えるけれど、、、誰にも曲げられないその「引退」という真実を子供ながらに、受け止めたくなく、じっとTVの前に座っていることができなかった自分をとても懐かしく思える。
 その最愛の人が、癌だというニュースは前々からきいてはいたのだが。。。約30年たってまた同じ感覚に襲われた。。逝くって・・・・え・・・・・。絶句。
 ひばりさんが死んだ時も「終わったぁ〜」という感を覚えたが、久しぶりにまた「終わったぁ〜」と・・・。昭和好きの私には、辛い辛い終焉宣告。私のTV の初恋もこれで成就することなく、「終わったぁ」。更に、今東京に住んでいることで、迷いが・・・。遠くに住んでいれば、葬儀というやつにいかないという決断もすぐにできるのだろうが、近くでとりおこなわれていると思うと、なんだかもどかしく、、会社休んで行くべきか、行かざるべきか・・・毎日悩みまくった。。。結果、仕事の予定に任せて、いかなかった。感情はひどく迷っていて、決断できなかったというのが本当のところだが。。。でもまた13日に協会葬があるという。。。行くべきか、行かざるべきか、、、悩みは深く。。。行けば死を受け入れることになる。。。いかなくても戻らぬものは戻らないのだし、相手は自分のことなど知る由もないのだが・・・。
 横綱になれなかった、最高の大関。。
その息子二人の確執という問題もあり。。それは別立てとしようか。。。溜息の一週間であった。